ギャップ的恋愛論
「おい、いつまでそうしてる気だよ……?」
上から降ってきた声に、はっとなる。
うひゃああ!
あたし、とんでもない場所にへたり込んでるじゃんっ!!
周りからの好奇の視線に気付いて、慌てて腰を上げた。
つもりだった…
フニャリ−−
腰の抜けた体は、なかなかいうことを聞いてくれなくて。
「………あれれ…?」
あたしの体は、またぺたりと地面に落ちた。
「……ったく、そんな格好して腰抜かしてんじゃねぇよ…」
呆れた様子の声とともに、道のど真ん中に座り込んでるあたしの体が、その人の腕によって無理矢理引き上げられる。
「ちょっとぐらい歩けるだろ?」
そしてゆっくりとした足取りで、あたしは何処かへと導かれていった。
…………あれ?あれれれ?
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