ギャップ的恋愛論
格好いい店員さんがうろうろしてる店内は、異様な雰囲気に包まれていた。
客の大半が女・女・女。
みんなお目当ての店員さんが居るらしくて、時折キャッキャッと声を上げている。
ここは、ホストクラブですか?
苦笑いを浮かべるあたしの視線の先に、ひと際客の視線を集めている店員さんの姿が入ってくる。
後ろ姿だけど、確かにまとってるオーラがかなり目立つ。
まるでそう、
怜二モードの神木みたいな……
って!
「えええっ!?!」
あたしは思わず立ち上がった。
振り向いたその顔が、
まさに神木そのものだったから。
`