ギャップ的恋愛論
なんて……
カッコイイのっ!!!
ひざまずいたままこっちを見上げる顔に、釘付けになる。
朋歌が言うには、あたしの男の好みはかなりうるさいらしい。
それはひとえに、あたしの育った環境が原因だと思うけど…
とにかく、目の前に映し出された顔は、文句の付けようもないくらい格好良くて。
街灯に照らされてキラキラ光る髪、
色素の薄い切れ長の瞳、
しゅっと通った鼻筋、
尖った顎のライン。
どこをどう見ても、
あたしの理想の男がそこに居た。
ドキドキドキドキ…-−−
その事に気付いてしまった途端、あたしの胸がありえない速さで鼓動を始めた。
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