ギャップ的恋愛論
みんなしてそんな顔で見ないでよ……
「呉林さんって見た目の雰囲気も変わったけど、実は反応も可愛いんだね……?」
真っ赤になって俯くあたしの頭上から、クスクス笑う声が聞こえてきて、さらに身を縮めた。
「そうよ。乙葉はこう見えて恥ずかしがり屋なんだから、あんまりイジメないでくれる?」
「そうみたいだね?
だからかぁ、学校で呉林さんが話し掛けてくれないって怜二も寂しがってたよ?」
ええっーー!?!
聞きづてならない会話に、またもやテンションアップ!
隣の朋歌を押しのけて、三原くんを食い入るように見上げた。
「それホント?あたし、神木に無視されてるんじゃないの?」
目も合わせてくれないから、絶対そうだと思ってたのに!
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