ギャップ的恋愛論
そんなあたしを、さすがに祐子達も疑問に思い始めたらしい。
教卓前の机の様子をしきりに伺うあたしに、不思議そうに尋ねてきた。
「なんでそんなに神木見てるの?
何かあった?」
「えっ!?」
そ、それは……
話したいから、なんて言えない。
言ったらきっと、あたしは神木のホントの姿を言いたくなる。
「い、いやぁ…、よくあそこまで寝れるなって感心してんの」
「ふ〜ん……」
そんな疑いの目で見ないでよ。
勘のいい祐子に、この言い訳で通じるのか不安になっていると、神木をちらりと見た祐子が、馬鹿にしたように鼻で笑った。
「っていうか、寝るしかないんじゃない?
みんなに相手にされてないんだしさ…」
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