ギャップ的恋愛論





「乙葉!」





異常を察知した朋歌がすぐに飛んできてあたしを止めた。






「何なのよ?」






怒鳴られた祐子は、あたしにではなく冷静な朋歌に不満を漏らす。






「ちょっとこの子、精神的に不安定になっててさ、ごめん、気にしないであげて?」






そう言うと、朋歌はあたしの肩を抱いて教室を出た。






「アンタも頭冷やしなさい」






と、連れて来られた場所は、この前と同じ階段だった。







`
< 211 / 395 >

この作品をシェア

pagetop