ギャップ的恋愛論
授業開始を告げるチャイムの音に、はっとなる。
と、同時に、また自分のせいで朋歌に授業をサボらせてしまった事に気づいて、申し訳ない気持ちでいっぱいになっていた。
「ごめん、朋歌。
それと、止めてくれてありがと……」
あのままだったら、あたしは神木の正体を口にしていたかもしれない。
「どうしたのよ?あんなに怒鳴るなんて珍しいじゃない」
「ホントだね…」
ちょっとおどけて言う朋歌に、あたしは力無く笑い返す。
あの小学校の件以来、あたしは友達に対して感情を抑えるようになっていた。
腹が立っても、へらへら笑ってやり過ごす。
そうやって、友達に嫌われないよう振る舞ってきたんだ。
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