ギャップ的恋愛論





「おっはよぉ!」



「おはよぅ」






テニス部の朝練だったのか、祐子と梓が首のタオルで汗を拭きながら一緒に教室に入ってきた。





「あっ!乙葉!」






そしてあたしを見つけるなり、一目散に駆け寄ってくる。






「朝練?」






「そうそう、大会が近くってさ。って違うでしょ!
昨日の話聞かせてよ」






よく日焼けした祐子は、そう言うなり腰を屈めてあたしの口元に耳を寄せた。






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