ギャップ的恋愛論
「……でね、忙しいママに変わってあたしを育ててくれたのが、店で働くホストの人達だったの…」
あまり人に自慢できるような話じゃないのは分かってる。
なのになんでだろう?
この人には、あたしの全てを知ってもらいたいって思ってる自分が居て。
それは、時折小さく「うん、うん」と頷きながら真剣に耳を傾けてくれてるからかもしれない。
「だからあたしの周りにはいつもそういう人達が居て、それが当たり前だって思ってた。
でもある日、あたし聞いちゃったんだ、友達だと思ってた子が話してるの……」
「………何て?」
`