ギャップ的恋愛論





さっきまで隣でちびちび飲んでた悠紀が、何度も『乙葉ちゃんとはどうなったぁ?』なんて、酒で真っ赤になった顔をニヤつかせて絡んできた。






その度にイラついた俺は、悠紀を足蹴りして黙らせた。







なぜか、『乙葉』って聞くとイラつきが倍増したから。






まあきっとあれだ。






アイツがいきなりあんな事してきたからだ。






不意打ちで俺の唇を奪うなんて、アイツには100万年早いって話で。






一瞬でも動揺してしまった自分が、なんか負けたみたいで悔しいんだ。







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