ギャップ的恋愛論
そんな自分が許せなくて、そのまま授業をフケた結果が、勝手にバスケのメンバーにさせられてたってのがまたムカつく。
全てはあの女のせいだ。
せめてサッカーだったら、サボってたってたいして目立たなかったものを。
バスケのコートは狭すぎんだよっ!
あ〜、マジでムカつくっ!!
そして極めつけは、男子バスケ部の奴と付き合い出しただぁ!?
人の平穏無事な生活を掻き乱すだけ掻き乱して、上等じゃねぇか!!!
って、俺、一人でどんだけ毒吐いてんだよ……
気づけば、周りに空き缶が8コぐらい散らばってた。
「くだらない事考えてないで、早く寝よ……」
床に転がってる悠紀の背中を踏み台に、ベッドに潜り込む。
踏まれた悠紀は、「グェッ」って蛙みたいな呻き声を漏らしながらも、スヤスヤ眠ったまま。
はぁ…、明日がいよいよ本番か……
憂鬱な気分の俺も、酒のおかげですぐに眠りにつく事が出来た。
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