ギャップ的恋愛論





そんな自分が許せなくて、そのまま授業をフケた結果が、勝手にバスケのメンバーにさせられてたってのがまたムカつく。






全てはあの女のせいだ。






せめてサッカーだったら、サボってたってたいして目立たなかったものを。






バスケのコートは狭すぎんだよっ!







あ〜、マジでムカつくっ!!






そして極めつけは、男子バスケ部の奴と付き合い出しただぁ!?






人の平穏無事な生活を掻き乱すだけ掻き乱して、上等じゃねぇか!!!








って、俺、一人でどんだけ毒吐いてんだよ……






気づけば、周りに空き缶が8コぐらい散らばってた。







「くだらない事考えてないで、早く寝よ……」







床に転がってる悠紀の背中を踏み台に、ベッドに潜り込む。






踏まれた悠紀は、「グェッ」って蛙みたいな呻き声を漏らしながらも、スヤスヤ眠ったまま。






はぁ…、明日がいよいよ本番か……






憂鬱な気分の俺も、酒のおかげですぐに眠りにつく事が出来た。







`
< 296 / 395 >

この作品をシェア

pagetop