ギャップ的恋愛論





やっと終わった試合は、かろうじてウチのクラスの勝利だった。






圧勝じゃないのが悔しいけど、まあ、勝ちは勝ちだし?






悔しそうに去って行く憎っくきアタッカーにあっかんべーをしていると、上のスタンドから声がした。






「顔面レシーブ、格好よかったぞ!」






「っていうか、凌ちゃんさっきからうるさいよ!
弁当置いてさっさと帰れば?」







声の主は、点数が入るたびにスタンド席から大喝采を送ってきていた凌ちゃんで。






だいたい、あたしが狙われた原因はアンタ達にあるんだからね!






こっちはこんなに汗だくで走り回ってたのに、凌ちゃんはさらに涼しい顔で追い討ちをかけてくる。






「弁当いっぱい作ったし、あとで一緒に食べような!」






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