ギャップ的恋愛論




一瞬、微妙な沈黙に包まれた。






そして、「はぁ…」と盛大なため息が聞こえたと思ったら、その人は絡めとっていた髪から指を外し、またベンチに背中をもたれかけた。






「アンタ、馬鹿か…?」







ゔっ……






「中まで入っといて、“写メ撮ったからもういいよ?”で、男が許してくれるとでも?」






そ、それは………





正直、思えません…






「でも、最初会った時は凄く優しそうだったもん!
だから-−−」






「あのなぁ、どんだけそのホスト達が優しかったか知んねぇけど、たいていの男はみんな狼なの。

お前気づかなかったのか?あの男がギラギラした目でお前見てたの」







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