ギャップ的恋愛論






シーン…-−−






「………乙葉…?」






皆、ビックリした顔であたしを見ている。






「もう止めてよ!神木を馬鹿にするのは止めて」






「なんで神木なんか庇うの?どうしちゃったの……?」






「呉林さんともあろう人が、どうしたんだよ?」






戸惑いを次々に口にするクラスメート達。







こんなの、あたしらしくないって自分でもわかってる。







でも。







これ以上、神木を中傷する言葉は聞きたくなくて。







自分のキャラとかイメージとか、もうどうでもよかった。







「……神木は、ホントは……」







「もういいよ」







ますます興奮するあたしを止めたのは、







「だって…!」







「お前の気持ちはわかったから…」







そう言って、あたしの肩を後ろからそっと掴んだ神木だった。






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