ギャップ的恋愛論
目の前に広がる驚愕の世界に、あたしはしばし呆然となる。
ソファーに転がってるクッションも“バナナ”
照明も“バナナ”
おまけにカーテンまで“バナナ”
「なんじゃこりゃ……」
ぽつりとあたしが呟くと、男はテーブルにあったライターをおもむろにあたしに差し出した。
「だって、“そんなバナナ!?”だしな……」
差し出されたソレには、確かにバナナの絵と、そんな文字が刻印されていて。
うわっ!?なんて寒いネーミング!!
もっと夢のような世界を想像してたあたしは、少なからずショックを受けていた。
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