ギャップ的恋愛論
「とにかく俺は寝るから。アンタもさっさと写メ撮って寝たら?」
「えっ!あたしもここに寝るの!?」
横から聞こえてきたとんでもない提案に、俯いていた顔を上げて本気で抗議したのに、
「当たり前だろ?アンタが出るなら、俺も出なきゃなんねぇじゃん…?」
肩肘をテーブルに付いて妖しげな笑みたたえた男が、あたしの頬をひと撫でしたから、カァと顔に熱を帯びてしまう。
「ラブホが初めてってマジみたいだな?
いいか?金を精算しないと外には出れない。でも精算してしまうと、すぐに掃除のオバサンが駆け付けてくる。
交渉次第じゃ、一人で残れるかもしんねぇけど、そんなのみっともなくて俺はしたくねぇ。
アンタが代わりにしてくれるって言うなら、別にかまわねぇけど……」
うううっ……
これって、ある意味脅迫じゃないの……!?
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