ギャップ的恋愛論
「とりあえず、寝るか…」
この画像をどう利用するか?ってのは、またぼちぼち考えよう。
俺はケータイを枕元に置いて、また布団に潜った。
「………パパ…」
途端に小さく聞こえた声に振り向くと、呉林の頬に一筋の涙が見えて不覚にもドキッとなる。
………寝言で『パパ』かよ…
自然に俺の手は呉林の頬に触れていた。
涙を指でそっと拭ってやると、呉林は「ウウ〜ン」とくすぐったそうに吐息を漏らしている。
意外に、色気あるじゃねぇか……
少しだけ、前言撤回してやろう。
涙で光ってる呉林の瞼に、俺はキスをした。
ほんの軽い気持ちで。
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