ギャップ的恋愛論
明日からテストだし、とりあえず朋歌には帰りに家に寄ってもらう事にした。
途中まで一緒の祐子と別れてバスを降りた所で、朋歌は急に態度と声色を変えてあたしの腕を掴んだ。
「また何か嘘ついたでしょ?」
ああ、やっぱり見抜いてらっしゃる……
「………はい、そうです…」
「で?今度はなに?」
その顔、めちゃくちゃ怖いんですけど……?
横目で睨んでくる朋歌の隣で、あたしは身を縮めて俯くしかない。
完全に、ヘビに睨まれたカエル状態。
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