ギャップ的恋愛論




チョコの付いた指をぺろりと舐めた朋歌が、今度は首をかしげてあたしを見つめた。






「で?好きになったの?」





「……わかんない。
また会いたいとは思うけど……」






これが今のあたしの正直な気持ち。






会いたい=好き
かは自分でもわかんないんだ。






「だったら会えばいいじゃん。そしたらハッキリするかもよ?ついでに写メも撮らせてもらえば一石二鳥じゃん?」






「そんな簡単なもんじゃないよ……
相手は彼女付きだよ?」






会えないよ……






自分で言っておきながら、鼻の奥がツーンとして、その痛みに顔を歪めながらあたしは下を向いた。






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