ギャップ的恋愛論

テストも無事(？)に終わり、いよいよ賭け実行の日。






早速教室で電話をかけようとしたあたしの腕を掴むと、朋歌はいそいそと廊下へ出るなり、あたしからケータイを取り上げた。






「アンタ馬鹿じゃない？
神木が教室で電話してる姿見た事あんの？」






「ない、かな…？」





多分……







「ほらね？ここで電話したって、アイツは出ないって」





そう力強く言い切る朋歌。
しかも何気に怜二＝神木って断定してるし。







「じゃあ、何処でかけたらいいのよ？」






口を尖らせてあたしがケータイを奪い返そうとすると、その視線を再び教室に居る神木へと向けた。






「そうねぇ…、ひとまず神木を尾行するよ」







……はい??





尾行っすか!?







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