雷鳴の夜
夜。

午前0時を過ぎていた。

「小野さん」

夜勤だった私は、先輩看護師に呼ばれる。

「院内の見回りお願いできるかしら?さっき402号室の方からナースコールあったから、そっちの確認もお願い…多分子供の悪戯だろうけど」

「わかりました」

書類のチェックを手早く済ませ、私は椅子から立ち上がった。

402号室か。

確か10歳くらいの男の子が骨折で入院してたっけ。

夜になると眠れなくて悪戯するんだから。

ヤンチャ盛りの男の子の顔を思い出して苦笑いしつつ、私はナースステーションを出て行った。


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