雷鳴の夜
ヴィクターの話によると…。

ほんの少し前に、この近隣地域に、その『機関』という集団が出没していたらしい。

独自に新薬を開発し、予防接種などと偽って一般人に対して投与、一種の人体実験を違法に行うという犯罪集団といってもいい組織で、その黒幕には内閣総理大臣が控えていたという噂まである、いわゆる秘密結社だったらしい。

この近辺でその活動をしていた機関。

しかしある時期を境に、その機関はパッタリと姿を消す。

海外に高飛びしたとか、反機関の勢力に壊滅させられたとか、色々憶測はされているけど、その真相は誰も知らない。

ただ、機関は完全に消えた訳ではなく、この近隣にその残党が今でも潜伏しているという話だそうだ…。

< 48 / 150 >

この作品をシェア

pagetop