tears
「何、何?どうしたの~?」
奈緒子が助手席から振り返ってきた。
「えっ…」
「今な~、結城の名前は結城太郎ってゆうってこと教えてあげてん」
『えぇっ!!!』
私と奈緒子とナナは声をそろえて驚いた。
「だからって言って、絶対太郎って呼ぶなよ!」
結城が直にらみ付けてから、私達に言った。
「そう怒るなって~
結城は太郎って名前が嫌で、みんなに結城って呼ばせてるんだよ」
こーたが笑いながら言った。
「へーっ、そうなんだあ」
ナナが笑いながら結城に言った。
「太郎って呼んだら、罰金500円な!」
結城がナナに念をおすように言った。