tears
『もちろんっ!』
「何かいい案あるの?」
私はワクワクしながら言った。もし上手くいったら、奈緒子はきっと驚くだろうなあ と思った。
「やっぱ、遊園地っていったら観覧車じゃない?」
ナナが目をキラキラさせて提案する。
「やっぱり女の子はそうやねんなあ。
じゃぁ、決まりや!観覧車であの2人を2人っきりにする。分かったか~?」
直が3人の目を見ながら言った。
『うんっ』
「おうっ」
私達が奈緒子とこーたをくっつけよう作戦を練っていたら、遊園地に到着したようだった。
「ん~っ、着いたよ~」
奈緒子が手足を伸ばして言った。
「本当に!?やったあ」
私は一目散に車から飛び降りた。
「お前遊園地好きなの?」
結城が私の後に続いて降りて言った。
「うんっ!ジェットコースターとかめっちゃ好き!!!結城は乗れる派?」
私は遊園地日よりのような快晴な空を見上げる。
「あ~、乗らない派」
結城が目を泳がせながら言った。
「ぷっ!乗らないんじゃなくて、乗れないんじゃないの~?」
私がからかうと
「違うっ、乗らないだけ!
乗っても楽しくないし。梨奈みたいに子供じゃないからな」
顔を赤くしながら言い訳をする。
「だっさ~」
「だからっ…」