tears
「お~い、置いてくぞ~」
こーたが私達2人に向かって言った。
「最初は何乗る?」
奈緒子がパンフレットを広げながら言った。
『ジェットコースター!』
私と直の声が重なった。
「梨奈もジェットコースターから乗る派かあ。俺もやねん」
直が早口に言った。
「直も?やっぱ最初はジェットコースターだよね!」
私と直が盛り上がっていると、
「お子様やな~」
結城が口を出してきた。
「はあ?じゃぁ、大人な結城さんは何乗るんですか?」
私は口をかしげながら結城を見た。
「やっぱ、あれだろ!コーヒーカップ!!」
結城はいかにもって感じで答えた。
『………。
ぶははははっ!』
これには全員が大爆笑した。
「なんで笑うんだよ!」
結城がきょとんとしながらも、焦って聞いた。
「どっちがお子様って感じだよ。それ」
ナナが吹き出しながら言った。