tears
「で、また最初から聞かせて~」
ナナと私は昨日私がフラれた公園のベンチにジュースを飲みながら、座っていた。
「昨日はもともと会う約束してて、この公園でこのベンチに座りながら
別れを切り出された。
で、
別れようって言われたから
いいよって言って
ばいばいって感じ。」
と言って、コーラを飲んだ。
「それだけ?
なんかもっと、
別れたくないっ
とかないの~?」
ナナが手を大きくふりながら、顔を近付けてきた。
「別れたくないとか、絶対無理。なんか惨めじゃん。」
私はそう言いながら、ナナを見た。
「えーっ、好きだったらそんなの関係ないんだって~
まあ、梨奈はあんま好きじゃなかったもんね」
ナナが笑いながら言った。
「いや、いやいや。ちゃんと好きだったよ。ちゃんと。」
私も笑いながら答えた。