私の恋愛模様。
その放送が終了すると、皆は帰宅準備を始めた。

私も支度をしていると、後ろから声を掛けられた。

「結城さん、ちょっといい?」

「山崎君。いいけど。」

私と山崎君はそうっと教室を出、階段の踊り場まで行く。

「どうしたの?」

訳が分からない私は、恐る恐る尋ねた。

「あぁ、うん。」

何故か少し赤い山崎君。

熱でも有るのだろうか、と思っていると

「あの、さ。話、があって。
俺達が最初に話した日、覚えてる?」

なんで今、その話をするんだろう。

少し不思議に思いながら、私は記憶を辿っていく。

「えっと。確か…席替えのとき?」

「うん。俺、結城さんの第一印象って『すげぇ子』だったんだ。
皆の前で安藤に告白みたいな事してて。」
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