私の恋愛模様。
――――――

「休暇入りまーす。」

シャッター音が止み、少し緊張がほぐれる。

「嘉壱君、なんかいつもと違うね。
お友達がいるからかな?
緊張してる?」

私達の所ではなく、カメラマンさんの方へ躊躇いなく行く嘉壱君に、また少し胸が痛む。

「はは。少し。
ねぇ、『プライベート』でもいいんだよね?」

「構わないよ。
どうしたの?」

「うん、ちょっとね。
優空!!」

「へ?」

いきなり呼ばれたので、驚きが隠せなく、間抜けな声が出る。

「ちょっとこっち来てくんない?」

「あ、うん!」

怒ってたんじゃないの?

至って普通な嘉壱君に、疑問が出る。

もう、怒ってないのかな?
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