私の恋愛模様。
「何?
きゃあっ。」

問い掛けるとすぐに、後ろから抱き締められてしまった。

「か、嘉壱君?」

「この子さぁ、俺の彼女なんだよね。
映らないように、一緒に撮ってもらえません?」

「うーん。それで嘉壱君の『素顔』が撮れるならいいよ。
君、いい?」

「え、あ、はい。」

「じゃあよろしくね。」

断る間もなく、流されてしまった。

断る、理由なんてないのに……。

「飛鳥、見ててね!
超ラブラブの良い写真撮るから。」

!!嘉壱君、もしかして……。

「………っ。わかった。」

ズキン

何それ。私が好きなんじゃないの?

そんな事、私が気にする事じゃないけど。

「撮影再開しまーす!
彼女さんも入ってね。」

「あ、はい!」
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