私の恋愛模様。
「横向いてもらってもいい?」

「あ、はい。」

ドキンドキン

恥ず、かしい……。

人に見られてるのに。

こんな、今にもキスしますって格好。

嘉壱君と瞳を合わせるのもいたたまれなくなって、思わず俯いてしまう。

すると、いきなり嘉壱君が腕を引っ張り、私は嘉壱君の上に乗るような体勢になってしまった。

「嘉壱、君………?」

ドキンドキン

そのままゆっくりと近付いてくる顔。

戸惑ってしまい、視線だけ横に移すと……。

ドクンッ

少し複雑そうに、静かにこちらを見る飛鳥。

「嫌っ!!」

飛鳥に見られるのが嫌だった。

私は嘉壱君の胸を押し、そのまま走っていた。
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