私の恋愛模様。
「それで、優空ちゃんは華月さんの事どう思ってるんですか?」

「好き、なんだと思う。
でも、嘉壱君も好きなの。
でも、二人に対する気持ちが一緒じゃないの。」

本当、自分が嫌になる。

二人とも好きなんて。

「じゃあ、自分の胸に訊いてみたらどうですか?
一緒じゃないって事は、どちらかは本当の好きじゃないんですよ。
御自身の胸に手を当てて、安藤さんと華月さん、それぞれを思い浮かべるんです。
鼓動が速い方が好き。
もしくは、瞳を閉じたときに最初に思い浮かぶ人。
考えてわからないときは、体に訊いた方が確かですよ。」

嘉壱君。

トクントクン

飛鳥。

トクントクン

瞳を瞑ったときに――………。

『優空。』

一筋の涙が落ちた。

私の答えは………

「飛鳥…。」
< 238 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop