ビー玉
「…毎日楽しい?」


あたしは理子に問いかけた。


理子は一瞬あたしを見て


また下を向いた。



あたしはただ何となく聞いただけで


別に理子には全く興味ないし。


興味ないけど。



「てめ…シカト?」


あたしは理子の椅子を思い切り蹴った。



「お前…生きてる意味ないんじゃない?いい加減死んだら?」



こんなこと言うつもりは無かった。でもどうしようもなく腹が立った。



周りのクラスメイトは見て見ぬフリ。


那奈美は興味なさそうに爪を磨いていた。


典子と真由はあたしたちを見て楽しそうに笑っていたので



あたしは2人にVサインをして席に座った。



理子は泣きもせず
たださっきと同じように下を向いて座っていた。



生きてる意味なんて…あたしにもあるかどうかわからないのに。

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