【企画】半熟騎士の日記帳 1st cross
魔法都市・キェルは彼の地元ではなかったが、親友が領主の息子だ。

何度か通ううちに、ある程度は詳しくなったと自負している。

キェルには珍しい魔法道具のショップや、魔道書の類を扱う古書店が軒を連ねる一角がある。

魔力など全くといっていいほどないバートには無関係な区画だったが、数種類の言語の読み書きができる彼は、しばしば友人からショップへの同行を頼まれていた。
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