【企画】半熟騎士の日記帳 1st cross
この数時間で、この国は(特に王都に近いこの都市は)異国の民に対して好意的とは言えないことが身にしみてわかっていたからだ。

「それでは、お願いしますね」

マリンがペコリと頭を下げると、彼は少々反応に困った風だった。

お辞儀、という習慣がないのだろう。
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