道標
 俺が守りたかった女。でも、守る事が出来なかった。ならば、せめて最後にした約束だけでも守りたい。いや、守る。
 コウジは杏から目を離し、前を見る。
 もうその眼は笑っていない。
 俺に残された時間はあと少し。


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