ヤンデレな君が好き

「‥あれ?さつきちんは?居なくね?」

真緒はぴょんぴょんしながら教室を駆け回る。

なんだ、初日から休みかよー‥テンション下がるなぁー。

「真緒ー」

「なぁにー?」

「もう何処探しても居ないよ」

ぶーぶー言いながら、席につく真緒。

本当に子供みたい

でもさつき本当に休みなのかな?

「よっす!おひさ〜!」

「なんだよーお前かよー、さつきに変われ」

「いやいや、無理だから!馬鹿過ぎ!」

優君が真緒とギャーギャーやってる間に、さつきにメールしよう‥

あの二人うるせーっ!

なんて思いつつ、携帯を開いた瞬間―

《ブーブーブー‥》

「っ‥びっくりしたぁ」

《着信:さつき》

「ぁーもしもし?」

電話に出たものの、相手が何も喋らないから困ったもんだ。

軽くノイズと何かの音が聞こえているけど‥

「さつき?」

「‥フラれた」

「そっか‥うん」

「慰めたりしないわけ?」

「むやみに喋れない感じじゃない?」
思わず笑ってしまった。

なんか純粋なさつきちゃんウケる‥酷いけどさ。

「何笑ってんのよっ」

「ごめん‥;;」

「後少しで学校行くから、じゃあねー」

あ、切られた。
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