ヤンデレな君が好き
クスッと笑う川神先輩は凄く綺麗で見とれてしまう
多分、あたしより仕草が綺麗。
「‥なんでかな?」
「っ!」
優しく頭を撫でられ体が固くなる、男の人はなんか苦手。
何でドキドキしてんのか分からないけどドキドキしてる。
「(何勝手に触ってんの、馴れ馴れしい‥‥)」
軽く頭を振る
嫌がっているのが分かったのか、パッと手を離す川神先輩。
少しだけ切なそうな顔をするとニッコリ笑う。
「ごめんね?もうお昼の時間だよ、早く教室に戻らないと」
「ぁ、はい‥あのっ!」
立ち上がった私は先輩の方に振り向く。
「ここに私を連れて来たのは誰でしたか?」
少し間が空きゆっくりと落ち着いた口調で答える。
「僕だよ、廊下で倒れていた君を運んで来たんだ」
「‥そうですか、ありがとうございました」
《ガラッ》
ドアを開き自分の教室に走って向かう。
先輩の顔、なんか怖かった。