ホスト 神
第一章
「月矢君おめでとぉ。」


今日は俺の働いているホストクラブ[fly]の、ナンバー5である月矢(つきや)の誕生日。



月矢は俺とジュンの中学からの後輩で、この店には四年前に俺が誘った。


月矢は源氏名で、本名は信太郎。



信太郎はお袋さんと二人暮らしで、親父さんは長距離トラックの運転手をしていたらしいが、信太郎が二歳の時に事故で亡くなったと聞いた。



その事故を起こした時、巻き添えになった被害者への慰謝料が未だ終わっていないらしい。



だから高校の時も、バイトをしていなかった時は無かった程。



それを俺とジュンも知っているから、偶に信太郎のバイトを手伝い等をしていた。
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