ホスト 神
俺はあの時の話し合いでどうなったのか聞かなかったし、由美も何も言わなかった。
次の日、由美は新しいアパートを探しに行くと出かけて行ったが、その日俺が仕事から帰ると、由美が俺の部屋の前で虚ろな顔をして座り込んでいた。
話しを聞くと余り良いアパートが無く、取り敢えずチハルの家に行ったが、チハルの彼氏が来て居場所が無くなって出てきたと言う。
「…じゃあ俺のマンションの空いてる部屋に住んでいいよ。」
由美はその黒みがちな大きな瞳に、溢れんばかりの涙を溜めて俺を見つめる。
「本当に?あ…でも…私このマンションの家賃払える程お金無いよ…。」
俺は笑いながら家賃なんて要らないと言った。金に困っている訳でも無いし、昔はホストとして売れる迄一時期月矢も住んでいたが、月矢からも家賃なんて取った事は無かった。
それでもまだ由美は暗い表情を張り付かせ、先程迄と同じく俯いている。
「…そのかわり体で払えなんて言わない?」
俺は少し怒りを露わにして、由美のアタマに軽く小突いた。
「俺がそんなセコい事言った事有るか?」
「へへへっ無い♪冗談だよ!」
次の日、由美は新しいアパートを探しに行くと出かけて行ったが、その日俺が仕事から帰ると、由美が俺の部屋の前で虚ろな顔をして座り込んでいた。
話しを聞くと余り良いアパートが無く、取り敢えずチハルの家に行ったが、チハルの彼氏が来て居場所が無くなって出てきたと言う。
「…じゃあ俺のマンションの空いてる部屋に住んでいいよ。」
由美はその黒みがちな大きな瞳に、溢れんばかりの涙を溜めて俺を見つめる。
「本当に?あ…でも…私このマンションの家賃払える程お金無いよ…。」
俺は笑いながら家賃なんて要らないと言った。金に困っている訳でも無いし、昔はホストとして売れる迄一時期月矢も住んでいたが、月矢からも家賃なんて取った事は無かった。
それでもまだ由美は暗い表情を張り付かせ、先程迄と同じく俯いている。
「…そのかわり体で払えなんて言わない?」
俺は少し怒りを露わにして、由美のアタマに軽く小突いた。
「俺がそんなセコい事言った事有るか?」
「へへへっ無い♪冗談だよ!」