ホスト 神
…そんな事聞いてないよ月矢くん!月矢め…後でどうしてくれよう…。



皆の視線が俺に集まる…その視線の数およそ六百…プレッシャーを感じるには十分すぎるが、俺は緊張しながらステージに登った。



「…(あれっ?俺の時は歓声とか無い訳?)……。皆今日はそれぞれ忙しい中集まって貰ってすまなかった!それとこのステージを作ってくれた五代目に感謝する。」



「神さぁ〜んっ!!」



俺がその声のする方に視線を移すと……ハヤトが未だ三歳ぐらいの女の子を肩車しながら手を振って居た…その脇には嫁さんらしき女性もいて、嫁さんは俺が視線を送ったのを見ると、軽く会釈した。



恐らく俺達の力には成れなくても色々と動いたり、声をかけたりしてくれたのだろう。



俺は由美の方に視線を移すと、由美も俺と目が合うと笑って見せた。





「こんなに集まってもらって…俺は今、マジで[RED・STA]の一員で良かったと思う。こんなファミリー他に居ないよな!皆今日は有り難う!」




…俺は感極まってしまい、涙を堪えるので精一杯だった…大好きな馬鹿野郎達…。
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