ホスト 神
「俺の方は、俺と一緒に[fly]に残ってくれそうな奴にアプローチしてみる!」



龍一はそう言うと立ち上がったが、俺は龍一にちょっと待つように言い残し、部屋に行って小さな箱を持って来た。



そしてリビングのドアを開け、龍一にその箱を渡したが、龍一は不思議そうに俺を見ている。



「かなり早いが、結婚祝いと出産祝いだ…現金よりこっちの方がホストらしいだろ?」



俺はそう言って笑った…ジュンは龍一の肩に腕を乗せて口笛を吹くも、龍一は俺の顔を見ながら未だ戸惑っている。



「マジで良いのかよ!ロレックスだぞ!」



俺俺はこういう祝い事にケチケチするのが嫌いなんだ。



龍一は急いで自分の付けているブルガリの時計を外し、ロレックスを付けてじっと眺めていた。





この日からロレックスは俺と龍一の友情の証だ。
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