ホスト 神
…やられた…[blue]は確実に動いているんだ…。





まるで後ろを振り返ると、自分の影の中からもう一つ影が出てくるかのように…静かに…だが確実に…。





俺は凪の話しを聞いて、後ろにある柱に背中を付けて凭れた。



…引き抜き可能なホストには甘い餌をちらつかせ、敵には影を送る…あっちは徹底していやがる…。





「なぁ、凪…それで無所属の奴らは動きそうなのか?」


「皆正直迷ってるみたいです。ただ新人や、入って間もないホストが多いんで、金で動く奴も居ると思います。それとどっちに動いたら得なのか、まぁまだ悩んでる奴がほとんどですね。」



俺は凪に礼を言って、足早にオーナー室へと向かった。
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