ホスト 神
俺が乗り込むと同時に、バイパーは荒々しい雄叫びをマフラーから吐き出し、緩やかに動き出した。



「ジュンはどうしたんだ?」



龍一は徐にレイバンのサングラスをかけながら、マフラー音に耳を浸らせながら聞いてきた。



「ジュンと慎悟は先に俺ん家に行ってるよ。」



薄暗い店内から出ると太陽が目に痛い…俺もサングラスを持ち歩こうかな…。



…龍一のバイパーも速い…俺のマンション迄、七分とかからないで着いてしまった。





「なぁ龍一、家康にはもう言ったのか?」



「…いや…未だ…何か言いにくくてな…。」



そりゃそうだよな…龍一と家康も、ガキの頃からの付き合いだ…俺が龍一の立場なら、やっぱりジュンには少し言い辛い…。
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