ホスト 神
「…完璧な口封じだな。」



ジュンは煙を吐きながら小さく頷く…その時、暗闇から誰かが此方に向かって走ってきた。





家康…俺は凭れていた自販機から体を起こし、家康に向かって行き何も言わず胸ぐらを掴んだ。



「家康!テメェ何か知ってんだろ!龍一はお前の昔からの連れだろーが!何か言えコノヤロー!」



家康は息を切らしながらも、絞められた襟元から言葉を出そうとする。



「…ァ…ハァ…俺だって知らなかったんだよっ!お前等が龍一を騙して俺達を裏切らせたからだろうが!」



その間静観を決め込んでいたジュンが、ゆっくり歩きながらやってくる。


「やっぱり[blue]が龍一をやったんだな?」



…家康は唾を重そうに飲み込み、そのまま下を向いて押し黙った。
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