ホスト 神
そしてその日の営業が終わった…月矢はこれからまた教育の時間だが、今日は美月さんも手伝ってくれるらしい。



ハルさんは美月さんの代わりに、龍一が入院している病院へ行くと言うので、俺とジュンもハルさんに付いて病院へ行く。




病院に着くと、当然ながら龍一は個室に移っていた。



あれからずっと起きて龍一に付いていたのだろう…命に別状は無いと聞いて安心したのか、龍一の女はベットに頭だけ乗せて眠っている。



夜に来た時は良く見なかったが、綺麗な黒髪のストレートで、顔は人形のように整っている美人だ。



ベットの龍一の頭の脇に、俺が龍一に渡したロレックスが置いて有るのに気付いた。



龍一がこんなにボロボロなのにロレックスには傷一つ無い…何故だ？。



二人共眠っているので帰ろうとしたその時、龍一の女が俺達の気配に気付いて目覚めた。



「ん〜…ん？…あ！すいません態態（わざわざ）来てくださったのに…。」



「いやいやこっちこそごめんね！徹夜の看病で疲れてるのに起こして。」


流石ハルさん…あくまで物腰は柔らかく、驚くほどフォローが早い。
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