ホスト 神
龍一は顔にギプスを施されて眠っている…龍一を見つめていると女と目が合った。



「…あの…間違ってたらすいません…もしかして貴男が神君ですか?」



…あぁ〜そう言えば龍一は、昔客だったって言ってたな。



「そうだよ!俺が神。店の写真でも見た?」



笑顔を携えた俺の問いに、龍一の女はばつが悪そうに、下を向いてしまった。



「いえ…あの…お店に行った時は…龍しか見てなかったので…すみません!」



…あの…謝られると…余計俺が惨めな気分に成るんだけど…。



「最近の龍は、神君の話しばっかりするんです。私がどういう人なの?って聞いたら、言葉では上手く言えないけど、例えるなら太陽と月みたいな奴だって!」



う〜ん…喜んで良いのか?太陽だったらうざがられるし、月ならもっと頑張れよ!って言われてるみたいな…。



…まぁそういう意味でも無いかもしれないし…。
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