ホスト 神

「いやぁ大変でしたね？オーナーさんが事故を起こしたそうで。この間は龍一君が誰かに襲われるし、でもこれでウチとの勝負に邪魔な人は居なくなりましたね？」



「…辰樹。」



その瞬間ハルさんが俺から受話器を奪い取った…鬼の面は更に険しさを増している…。



「おい辰樹…さっき言った事は取り消しだ。［fly］は［blue］をぶっ潰す！三日間の売り上げ勝負受けて立つ！」



そう言ってハルさんは受話器を電話に叩き付け、俺達の方を振り向いた。


「皆、今聞いた通りだ。［blue］のオープン日から三日間の売り上げ勝負をする。負けたら…［fly］を閉める。」



俺達は誰一人口を開けず、そんな俺達を見てハルさんは頭を下げた。



「頼む！俺に力を貸してくれ！皆頼む！」