ホスト 神
そのまま二人で何も喋らず、デスクに腰を掛けていた。





「俺な…今度の事が終わったら、美月さんの事旅行にでも誘おうと思ってたんだ…。」



俺は突然話しかけてきたハルさんの横顔に見入る。



「おっ!良いじゃん!二人で行ってきなよ!」



何年も進展の無かった二人だ…ハルさんにとって余程大きな決断だったんだろうという事が、ハルさんの横顔から伺える…。



「それが……美月さんがあんな事になっちまっただろ?俺と美月さんはここまで縁が無いのかって正直かなり落ち込んだよ…まぁ今はそんな事言ってる場合じゃないがな!」



そう言ってハルさんはデスクに座り、パソコンに向かって打ち込み始めた。
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