ホスト 神
……俺は答えられなかった…。



…俺は準備が出来ていない…。



…俺はナンバー1なんだぞ!俺がこんな中途半端な気持ちでどうすんだ!





…大丈夫だ!大丈夫だ!大丈夫だっ!しっかりしろ俺!




「おい!本当に何かあったのか?」



ジュンが俺に肩を組みながら聞いてきた。



俺は、何でも無い。とだけ言って皆と店の外に出た。



俺が最後ぐらいに店を出ると、既に斜め前の[blue]の前に、辰樹を始めとして従業員とホストが並んでいた。



俺とジュンも一番前に立っているハルさんの脇に並ぶ。



ハルさんの両手は昨日から包帯でグルグル巻きになっている。



それでも右手の方は、包帯にうっすら血が滲んでいる。
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