ホスト 神
影人と呼ばれた、ウルフカットの前髪だけに白のメッシュをいれたホストと義人が、通りの真ん中に立った。



辰樹は扇子で手を叩く。


「あらら。義人さんじゃないですか!こないだまではお世話になりました…その様子を見るとホストは辞めたようですね。」



こないだホストを辞めてから、義人は黒服を着ている。



嘲りにを含んだ辰樹の言葉に、ハルさんが割って入った。



「無駄口叩いてないでさっさと始めろ!」



「ではお互いのナンバー1に握手でもしてもらいましょうか![fly]の代表さんは手を怪我しているみたいですので。」


そう言って辰樹は扇子を広げて口元を隠した。



…見なくても分かる。あのクソヤローは笑ってやがる。



瑞希なんかと握手なんてしたくないが、俺は渋々義人と影人の所まで歩いていく。



瑞希も薄気味悪い笑みを浮かべている、俺は嫌々瑞希に手を差し出した。



「…残念だったなナンバー1。」



「おい!どういう……。」



瑞希は何も答えず俺に背を向けて歩いていった。
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